最近ファンの方から「神戸ジャズストリートに出演するミュージシャンたちは、有名なんですか?」とよく聞かれますが、これになんと答えたらいいのか・・・。といいますのは「俺が知らないのだから、有名ではないんだろう」と、片付けられては困ります。それというのも有名イコール素晴らしいジャズとは限らないからです。ここはニュースターを発掘するお気持ちになって幅広く耳を傾けてください。例年〈神戸ジャズストリート〉に通ってくださるファンの方々が、「今年も・・・いいジャズを期待してまっせ!」と、おっしゃってくださるのには、頭が下がります。海外のミュージシャンたちも「神戸は世界のどこのジャズ・フェスティバルよりも最高のジャズ・ファンが集まるところだから・・・」と誉め称えてくれます。期待してください。
♪ジャズメンが複数の楽器をこなすのは、いまや常識です。 今年は、またまた、それもハンガリーからやって来ますトロンボン、 トランペット、ピアノ、そしてボーカルもこなす若者ですぞ!
その名はアッティーラ・コーブといいますが、ハンガリー式でいいますと、姓のコーブが先で、名のアッティーラがあとになります。今年のブレダ・ジャズフェスティバルで〈神戸ジャズストリート賞〉を授与してから、先の受賞者で今年も参加するカナダのブリア、そしてイタリアのパオロたちとは親しい仲間だと聞いてびっくり。地球は狭くなりました。神戸での再会が楽しみですと・・・。
♪昨年ニューオリンズ・スタイルのクラリネットで評判を呼んだ トーマス・レティエンヌが、 今年は、神戸のあの素晴らしいファンのために、スペッシャル・プログラムをと言ってきました。
スペッシャル・プログラムとは、1920年代のルイ・アームストロングの名曲を挙げて、それをトランペットのリードでやるのかと思ったら、サキソホンとクラリネットとリズムでやるようで驚きました。それからバーニー・ビガートのジャズ・バージョンもやりたいと・・・。ならば、こちらからも〈ニューオリンズ・ラスカルズ〉の河合良一が手ぐすね引いて待っているからと・・・。
♪カッティング・セッションの面白さは 演じる方も聴く側も分かってきたようで、
今年は各会場でも観られそう。とくに同一楽器の対決が良さそう。
今年の〈ブレダ・ジャズフェスティバル〉で7年前に聴いたことがあるバンジョー奏者にひかれた。いま世界で指折りのバンジョー奏者では、わが国の青木研というところだが、ここで二人の一騎打ちするのも面白かろうと。その相手の名前は英国人で現在はドイツに永住しているショウン・モイセス。若いし、なかなかの二枚目ときている。出演交渉したら二つ返事でOK。7年前からこの日を待っていたという。そのバンジョーのカッティング・セッションは、こんなタイトルでいかがかな。「波乱バンジョーの対決!軍配はどちらに・・・」と・・・。 |