一昨年がスェーデン、昨年がカナダと2年続いて女性奏者が選ばれた
<ブレダ・ジャズ・フェスティバル>での「神戸ジャズストリート賞」は、
写真のトランペット奏者でした。
今年の神戸での女性ファンを狙ってか、と思われるだろうが、そんな
単純な審査ではない。
驚くなかれ彼は4月で満17歳になったばかり。それよりも驚いたのは、
(ブレダジャズフェスティバルの)プログラムの紹介によると、ビックス・
バイダーベックを目指していると。その演奏を聴くと、コルネットでなく、
トランペットのせいか音質は少し違うよう。でもビックスのスピリットは、
ひしひしと感じてくる。
彼の名はマロ・マズリエ。背も高く10代とは思えないが、父兄同伴で
パリのずっと西方からオランダまでやって来たよう。すでにEU諸国では
知られた存在で、聞けば米国のダン・バレットも惚れ込んでいるという話
も耳にした。
秋にはどのグループ、誰と共演させようかと…。日本のジャズメンたちよ、
負けたらアカンよ。 (JAZZ HOT LINE 最新号より/末廣光夫)
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