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ストリートへ行こう(末廣光夫のジャズエッセイ)


 
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ストリートへ行こう 末廣光夫のジャズエッセイ
2009/11/9更新

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ジャズエッセイ

第26回神戸ジャズストリートを振り返って

2007/11/26

 六甲山の西の端、ロープウエイの夢風船が行き交う山のふもとに立つ<ホテル・クラウンプラザ神戸(旧新神戸オリエンタル・ホテル)>は、設備はもちろんですが、眺めの素晴らしさは最高です。遠くから神戸ジャズストリートに来てくださるファンの皆さんはもう良くご存知で、前夜祭から泊り込む方たちも大勢いらっしゃいます。そしてここは出演ミュージシャンが滞在する宿でもあるのです。実のところ、海外のジャズ・フェスティバルでこの神戸ほどミュージシャンに上等なホテルを用意するところはちょっとないでしょう。今年は海外7カ国から16人のミュージシャン、そして東京などから来る日本のミュージシャン、それに大勢のファンの皆さんでホテルは賑わいました。特に朝のレストラン、4階のThe Terrace は南に面した窓から朝の太陽がいっぱいにさし込み、その陽射しの中、明るい表情でお馴染みの顔ぶれがそろう光景は、オリンピックの選手村ならぬジャズストリート、いえジャズ・ヴィレッジそのものです。そして明るい皆さんのお顔がいつも私に、「今日も一日がんばるゾ。」と新しい元気をもたらしてくれるのです。

 今年、第26回の神戸ジャズストリートは、お蔭様で二日間とも好天に恵まれました。
午前11時、三宮駅前からのオープニング・パレードも順調にスタート。そしてパレードが北野坂(神戸ジャズストリート)の中ほどに差し掛かると、待ち構えた女性バンドと賑やかにジャズバトルが始まります。もうその頃は、サイドラインでずっとパレードと一緒に坂を上がってきた汗だくのファンの方たちと、さっきからカメラを構えて待ち構えていた人たちが通り一杯に溢れて熱気は最高点に達します。でもジャズストリートはこの後、いよいよ12時から本番が始まるのです。
というわけで、今年は、皆さんの評価は如何だったでしょうか。主催者側としては、今年も各会場とも満員で、暑さに皆さんうだりながらもホットなジャズに声援を送っていただき、無事に二日間を終えることが出来たと先ずはホッとしているのですが。

 今年特筆すべきことは、神戸で始めて開催されたビエンナーレに神戸ジャズストリートからも参加することになったのです。これが実のところ大変な難行苦行で、メリケンパークの野外のステージにピアノもドラムもないとなれば、出演できるグループは限られてしまいます。国内ではディキシー・キャッスル、エクスキャリバーズ、海外ではオランダのエイセス・オブ・シンコペイションが貧乏くじを引き、いやこの崇高な使命を遂行すべく、出かけて行ったのですが、全員が真っ赤に日焼けして帰ってきての報告では、カンカン照りの客席は屋根もなく、お客は遠くの木立からこちらを覗いているばかりで、お互いとても音楽を愉しむどころではなかったとのことでした。アートとしては鑑賞に耐えるステージでも、音楽を愉しめる入れ物ではなかったのでしょう。いやはや出演者として過酷な経験をされたミュージシャンの皆さん、また応援に駆けつけてくださったファンの皆さん、それにお世話くださったヴォランティアの方たち、本当にご苦労さまでありました。

 今振り返って、今年の神戸ジャズストリート賞受賞者、カナダのブリア・スコンベルグは昨年のグンヒルド・カーリングに勝るとも劣らぬ素晴らしい演奏とその若々しい魅力でファンの皆さんにも満足していただけたのではないかと思っています。今年創立10周年記念ツアでやってきたドイツのエコーズ・オブ・スイングも演奏に接した人すべてを魅了して帰りましたし、ジャズストリートと同い年のパオロ・アルデリギのピアノは、大ベテランの秋満義孝さんも舌を巻いていましたし、スエーデン出身で世界のルイ・アームストロング継承者の第一人者ベント・パーソンも良かった!しかしその彼が「共演するたびにうまくなる!」と舌を巻いたのは関西、いや日本でも唯一のエリントン・バンド、フィール・オーケストラでした。
こうして上げていくときりがありません。神戸ジャズストリートに出演するミュージシャンは、皆それぞれにジャズストリート賞を上げたいくらいの素晴らしいミュージシャンばかりです。その彼らが様々な国籍を忘れて一つのジャズを瞬時に作り出す場に居合わせるのは、ジャズを愛するものにとって至高の瞬間でした。
実のところ、ファンの方からの声の中には、神戸ジャズストリートの料金は高すぎる、というご意見があります。この26年間に神戸ジャズストリートの成功にあやかろうと各地で次々に「ジャズストリート」が誕生しているのは、元祖と自負している私たちにとって嬉しいことですが、ここでお断りしておきたいのは、もちろん他のジャズストリートもそうでしょうが、私たちは長年、常により質の高い、より素晴らしいジャズを目指してきたということです。去年よりもさらに良いプログラムを組み、それにふさわしいミュージシャンを確保しなくてはならない。有名なミュージシャンも出ないのに高すぎる、と言う方もありますが、東京始め日本の他のジャズフェスティバルでは知られていないけれど、今、世界のジャズシーンでそれぞれ自分のバンドを持って活躍している一番イキの良いミュージシャン達の演奏に惚れこんで、自信を持って招いているのです。彼らもジャズストリートの世界における評価を知っていますから、低い条件も呑んで喜んで来てくれます。そして全国から来てくださるファンの皆さんは、他では聴けないジャズを楽しみにして来てくださると思っています。このクオリティーを維持していくこと、ジャズストリートの元祖として常に先頭を切って走っていくべき神戸の我々は、この使命から逃れることは出来ません
  もちろん、この他にも、いろいろ考えなければならない厳しい課題はあります。会場が少ない、会場が狭い、キャパシティーに問題がある等など。でもこれは北野界隈を中心に据えている限り宿命的なもので、これをもっと拡げたら、神戸ジャズストリートの魅力は半減してしまいます。こうした問題にこれからも頭を抱えながらも、常により質の高い、よりファンの皆さんにアピールするジャズストリートを目指して、これからも皆さんのよき理解と助言を頂きながら、努力して行きたいと持っています。
 
  最後に、この26年間、いつも神戸ジャズストリートを支えてきてくださったのは、ヴォランティアの方たち、今年はJazz Crewと染め抜いたアマガエル色のT―シャツで頑張ってくださった皆さんです。皆さんの努力で今年も無事26回目の神戸ジャズストリートは終了しました。
ほんとうにご苦労様でした。
また、来年もどうぞヨロシク!

  忘れないうちにお知らせしておきます。
実は来年の第27回神戸ジャズストリートは例年と違って、10月4日、5日、第一土曜と日曜に開催することになりました。従って前夜祭は第一金曜、10月3日となります。
どうぞ今からスケジュールを空けておいて下さいますようにお願いします。

神戸ジャズストリート実行委員会
委員長   末廣光夫

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