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ストリートへ行こう(末廣光夫のジャズエッセイ)


 
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ストリートへ行こう 末廣光夫のジャズエッセイ
2009/11/9更新

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ブレダジャズフェスティバル

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ジャズエッセイ

【ブレダ・ジャズフェスティバル訪問レポート】
☆また行って来ましたジャズの街ブレダへ☆

 

1995年から毎年Breda Jazz Festivalに通うようになって気がついたら12年目になる。
「飽きもしないで、よう行きますなあ〜」と大抵の人は言う。ジャズの分からん人には、残念ながらどんなに話しても分かってもらえないだろうなあ。
とにかく分かってもらえると信じて話しましょう。

今年の聴き所は、先ず、“Relaxin’ at the Touro”このタイトルでマグシー・スパニアを思い起こせたら通というもの。ついでにバーニー・ビガードをメインにしたプログラム。これらは生誕百年記念のプログラムだが、こんなのを堂々とプログラムに組むのは世界でもブレダと神戸くらいのものじゃなかろうか。
特にここ数年、こういう凝ったプログラムが出来るようになったのは、Aces of Synco-pation でおなじみのロバート・ヴィーンがアメリカまで出かけて国会図書館で古い楽譜を集め、それを丁寧に組み立て直して忠実に再現しようという情熱と、彼のもとに馳せ参じてリハーサルを重ねてきた熱心なミュージシャンたちのコラボレイションによるものだ。(「アメリカ人はだれも自分たちの持っている宝に気がついてないんだ。僕達のCDを喜んで買ってくれるだけさ」とロバートは言う。)
これに限らず、とにかくそれぞれのプログラム、やることがニクイ。
個々のミュージシャンでは、フィンランドのアンティ・サーピラ、彼はボブ・ウイルバーの愛弟子として知られてきたが、今回テナー・サックスが意外に良かった。それと前から好きだったドイツのエンゲルベルト・ローベル、端正で鋭い風貌にふさわしいサックスの演奏を聞かせてくれたのも嬉しかった。

しかし何と言っても他を圧したのは、スェーデンからやってきたジャズの妖精とも言うべきグンヒルド・カーリング!彼女の魅力は、とにかく実際に聞いて観なければわからない、というので、今年の秋に神戸に呼ぶことにした!

とんでもないマルチ奏者!

毎年、5月の昇天祭の木曜から始まるブレダ・ジャズ・フェスティバルの呼び物の一つ、(因みにもう一つは最終日の一連のコンサートで、その最後を盛り上げるのが、我が神戸ジャズストリート賞の発表と授与式ですゾ)それは3日目、土曜日のプログラム<デュオ・スペシャル>で、チケットは前売りと同時に完売という大変な人気。
というのも毎年の出演者の中から選ばれて前日に出演を知らされた6組が、当日のぶっつけ本番でデュオを聞かせるというのだから、アーティストにとっては選ばれる光栄と、自分の力量がすべて曝されるコワサと、そして聴く側にとってはワクワクする興奮に満ちた最高のコンサートなのだ。
こぢんまりしたレストラン・シアターが会場で、何ともいえないレトロな雰囲気がいいんだが、午前11時開場の1時間前に行っても、もう長蛇の列で良い席には先ずありつけない。やっと席を確保すれば小さなロビーのバーに駆けつけてホット・コーヒーを〔ホンモノのカップ&ソーサーで〕買って静々と持ち帰り、「今日は誰が出るのかなぁ」とてんでに予想を立てる。その期待に満ちたざわめきがまた何ともいえない。
前置きが長くなったが、今年の期待はグンヒルド・カーリングが誰と組むかということで、もう数回出演している小林真人がどうやら選ばれたらしい。彼女の相手かな、というこちらの予想は外れた。彼はニュー・オーリンズのトランペットとの共演だった。
いよいよ後半のステージに、彼女はピアニストと共に登場した。
先ずは得意のトロンボーンから、次いでトランペットに換わり、合間には古いメガフォンを持ち出して歌も歌う。それがSPレコードの音そのままで、ミルドレッド・ベイリーを彷彿させる。神妙な顔でリコーダーを吹いていたかと思えばタップダンスのステップも踏んでみせる。大きなカバンをステージに持ち出して中から取り出したるは古ぼけたバグパイプ、「アメイジング・グレイス」を吹いて見せた。短い持ち時間でこれだけ披露するのだから、観客は半ば呆れながらの大喝采だが、割を食ったのは相手のピアニストで、全く自分の演奏は諦めて彼女の伴奏に終始していたのは偉かった。
スェーデン美人といえば大柄と決まっている彼女は小柄で愛くるしい。
しかし油断は禁物。共演すれば必ず食われるというので、並み居る男性ミュージシャンは戦々恐々だというのもうなずける快演(怪演?)だった。しかし観客にとってはこんな楽しいステージは儲けもの。今年のジャズストリート賞は彼女にと即座に決めた。〔もちろん発表の瞬間まで絶対秘密だが〕

授賞式から別れまで

受賞者の発表の模様は、今年ブレダは3回目の新美欽司氏と、いつもブレダのフェスティバルを隈なくカメラに収めて送ってくれるフォッピ・クーイストラ氏が撮影してくださったのをギャラリーでご覧あれ。
毎年発表の興奮から、受賞者の喜びの演奏、そしてブラスバンドがにぎやかに入場してブレダの市歌を全員で合唱する、あの場に流れる一体感が何とも言えない。
スタッフやヴォランティアの中には涙する人もいる、この熱い瞬間を共有するから、また次の年も続けていこう!と言う気持が自然に湧いてくるのが良くわかる。

神戸でも皆さんと一緒にこの感激を味わいたい、そのために今年も頑張ろう、と心から思う瞬間である。

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